英語の絵本の読み聞かせは何歳から始めたらいい?

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英語の絵本の読み聞かせは、何歳から始めたらいいのか

読み聞かせをやりたい、でも言葉もわからない赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしても、本当に意味があるの?と疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。

ーずばり、あります。始めるのは早ければ早いほどいいです。

ただ、アプローチの方法は条件によって変わってきます。

私は仕事柄、いろいろな年齢の子供に読み聞かせをする機会がありますが、やはり年齢やその子供にあった本の選び方や読み方があります。

同じ子供でも成長段階に応じて、アプローチの仕方や子供が興味を持つ分野も変わってきます。子供をよく観察することでそのような変化を感じ取って、対応していくのがいいと思います。

では具体的にどうしたらいいのか。

まず、年齢別にご紹介していこうと思います。

生まれたばかりの新生児から1歳未満の場合

生まれたばかりの赤ちゃんに英語の読み聞かせ?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、驚く事実が徐々にわかってきています。

生まれて間もない生後1、2ヶ月の赤ちゃんの視界はまだぼんやりとしています。

ですが、次第に身の回りのものを脳が認識するようになり、色や形を識別できるようになっていきます。

この時期にはっきりとした色や形のものを見せると、目からの刺激を脳が受け取り、脳の発達が促され、見る力としての視機能が発達していきます。(馬詰和比古 先生東京医科大学 八王子医療センター 眼科 講師)

まずは目の前のものに徐々に焦点を合わせていき、見る力が育っていきますので、はっきりとした原色のシンプルな図形を見せて、語りかけてあげましょう。

さらに同じものを繰り返し見せることで、視覚情報と聴覚情報が徐々に結びついていきますので、根気よく繰り返してあげてください。

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なぜ0歳から英語の読み聞かせをやるのか

平均的な新生児の脳には約1000億個の神経細胞があると言われています。

生後2、3ヶ月の赤ちゃんの脳の中では、神経細胞が張り巡らされていて信号をやり取りするようになります。

ですが、4〜6ヶ月になると、その張り巡らされた神経細胞の中から使われない物が淘汰されて消滅していきます。

言語教育の専門家キャロライン・ブレークモア氏は、生後6ヶ月まで一カ国語しか聴かずに育つと、他の言語の習得に必要な神経細胞は刈り込まれると言っています。

生後6ヶ月までの赤ちゃんを子育て中の方は、意識して複数言語を聞かせてあげるとよいですね。

とはいえ、生後6ヶ月を過ぎたら遅すぎるというわけではありません。

1歳の誕生日を迎えるまでの期間は、ひきつづき言語能力を形成する上でとても重要な時期で、その後の発達にも影響を与えます。

この時期にご家庭で2カ国語以上の言語を聞いて育つと、早くから文字を読むようになり、創造性も高まるとも言われていますので、この時期にぜひご家庭で日本語だけでなく、英語の絵本を読んだり語りかけたりと、いろいろな刺激を与えてあげてください。

参考資料:Newsweek 0歳からの教育

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